「成年後見の報酬改定へ」
今日の四国新聞1面トップの見出しですな。
成年後見ってのは認知症とか知的障害で
判断力が不十分な人を支援する制度で
支援する人(成年後見人)の
報酬が改定されるってことである。
これからの超高齢化社会が深化していくのに
比例して成年後見人の需要は高まっていきまた
不動産の売却等についても密接な関係があるので
非常に重要なニュースなんですな。
今までは被後見人(面倒見てもらう人)の財産によって
後見人の月額報酬が2~6万円で設定されていたんだけど
今後は後見業務の難易度に応じて報酬を決める方向に
シフトするようである。
被後見人が財産をたくさん持っているってだけで同じ仕事量でも
報酬が違うのはおかしいのでいいことだともいえるんだけど
これは財産をたくさん持っている人が得をすることであって
財産を持っていない人は仕事量に応じた報酬を支払うことが
多大な負担になり後見制度が被後見人を苦しめるのでは
本末転倒だという批判も出てくるのではないか。
後見人の立場から考えることもあるし何事も同じだけど
全部の立場の人が100%満足する改定ってのは限りなく
難しいものである。だからと言って思考停止するのではなく
少しでも100%に近づこうとする出発点として今回の
改定案は歓迎されるべきものではないだろうか。