先週久々に野球のナイター中継を見て思った。
「深夜のスポーツニュースではこういう切り取り方するんだろうな。」
「翌日の新聞の見出しはこんな感じだろうな。」と。
当然試合内容を1から10まで説明できないんで要点と結果を
かいつまんでテレビや新聞で報道するんだろうけど
これって報道する側の全体を見る力や伝えたい
主観によってかなり伝わり方は変わってくる。
3打数1安打だけど2本はファインプレーに阻まれて
1本のヒットは完全に打ち損じたがラッキーなヒット
だったかもしれないし、その3打席の流れを見ると
2打席凡打のおかげである必然性のあるヒットなのかもしれない。
そしてその前後の流れと得点と勝敗について
深くかかわっているかもしれない。
記録や報道に載らないエラーが勝敗の伏線をなすこともある。
このあたりがしっかり俯瞰でき且つ表現できる報道者で
あればいいが、それでもポイントの優先順位を付けながら
簡潔に伝えなければならずなかなか難しい作業である。
そして最も悲しいことは私たちがその報道者の実力を
知ることができないままその報道を見聞き自身の情報と
してしまうところである。
まずは可能な限りは自身の目と耳で直接得た事実だけを
自身の情報として人に話したい。しかし現実的にすべて
そうできるわけではないので、人や各媒体から得た情報は
情報発信者が信頼でき得る能力を備えているかを見極める
ことが大切なのではなかろうか。
なんて考えながら人に伝える難しさを日々痛感している。