四国新聞記事より一部抜粋。
「高倉健よ。」
一人が果敢にも声をかけた。
「一緒に写真を撮ってください。」
プライベートの時間ですから、と私が割って入ろうと
したその時、高倉さんがすっと立ち上がった。
「外で撮りましょう。」
人との出会いに対して細やかな気配りを
忘れない優しい人だった。
しかし、それは高倉さんが『気さくな人』と言う意味ではない。
「『紹介します』とか『セッティングします』とか
ああいうのが大嫌いなんだ。へそ曲がりなのかな」
そう語っていた高倉さんは、仕組まれたものではなく、
機が熟して訪れる自然な出会いを待つ人だった。
ある打ち合わせの途中、高倉さんはぽつりと言っていた。
「この1年で会った初対面の人を数えてみたんだ。
そしたら3人だったよ。」
こんな感じがいいですな。
初対面の人が1年に3人だったら僕は
生活できないから困るけどね!(呆)