「ほしいものは?」
と聞かれて戸惑った。
ほしい「物」など特にないのである。そりゃあくれるといわれたら喜んでもらうし
あまりにもお買い得なら買うだろうけど何かを我慢してでもほしいものはない。
自分がほしいと思った「物」をあらかた手に入れたからかもしれない。
ほしいものが「物」じゃなくなったからかもしれない。
ほしいものが「物」でなくなると逆に「物」は邪魔に思えてくることがある。
「物」は「物」である故の機能を果たしてくれればそれでよい。
正確に言えば「物」に付随している「体裁」や「見栄」、
「贅沢」や「しがらみ」が邪魔なのである。
「過ぎたるは及ばざるが如し」である。
「物」と一緒に「体裁」や「見栄」、「贅沢」や「しがらみ」を増やし続けることなど
考えもしないが、必要最低限の「物」に到達するまでいろいろな要素を極端に
削りたいとは考える今日この頃である。
賢治さん風に言うと、
雨にも逆らわず風にも逆らわず
雪にも夏の暑さにも逆らわずメタボでないからだを
慾はなく 決して怒ら
一日に酒三合とうどんと少しの肴を食べ
あらゆることを 自分以外のせいにせ
よく見聞きし分かり
田舎にある3DKの築30年だけど丁寧に使われている
東に住宅を売りたいお客さんあれば
西に野球の大会があれば
南に悩んでいる友人あれ
北に飲みの誘いがあれ
日照りの時はより節水を心がけ 寒さの夏は備えを考え
みんなに間の抜けたやつと
そういうものに わた
って感じですな。
預かっているサーパスシティ木太2番館のリビングから望む景色です。
清々しい景色ですな。