こないだ業者へ書類を預かりに行った帰りに
ジーン〇ファクトリーの前を通った。
「おー、まだバーゲンやってるやん。」
という独り言と共に店に入る。
もうバーゲン開始から1ヶ月位経ってるのでめぼしいものは
あんまりない。しかしその分安くなっている。
店内をふらふらしているとサンダルが目に入った。
はっきり言って好みである!
そしてさりげなく値札を見ると12,075円。
サンダルで10,000円オーバーもなぁ・・・
え!
60%OFF?
思わず加藤茶さんばりの二度見を披露してしまう。
定価の60%ではないのか?
もう一度念入りにしかしさりげなく値札をチェックしてみる。
まちがいなさそうだ。
そしておもむろに靴下を脱いで試着してみる。
ものすごくぴったりやんか!
12,075×0.4=約4,800円。
ポケットには9,000円。
店を出るときにはサンダルを片手にしていた。
帰りながら
「俺って買い物上手?」
とよく意味のわからない質問系の自画自賛をしている。
帰って再度試着。
確かにものすごくぴったりなんだけどあまりにもぴったり過ぎて
足とサンダルの間に遊びが全くない・・・・
歯車も隙間(バックラッシ)がなく噛み合いすぎたらまわらないことを
思い出したがすぐかき消した。
歩いてみると窮屈な気がしてきた・・・・
小さいのか?
馴染んでくるとちょうど良くなるはずだ。と自分に言い聞かせた。
しかし人に嘘はつけるかもしれないが自分に嘘はつけない。
みるみる憂鬱な気持ちになってくる。
「やっぱり俺は買い物下手だ。」
お金を払って憂鬱な気持ちになる自分に嫌気がさす。
もう一度はいてみる。そして鏡に映してみる。
うーむ、そうやって視線を変えるとあまり気にならないような気もする。
よく考えてみると、第3者が俺のサンダルばっかり凝視なんてしないのである。
全体のバランスがとれていればオッケーである。
短パンに着替えて再度鏡に映してみる。
「普通やん。」
いけるやん。まだ晴れ晴れとした気分には程遠いが何となくこれから
こいつとともに(文字通り)歩んでやろうという決意はできた。
「ガチャ。」
嫁さんが返ってきた。
「ちっちゃ!」
と俺のサンダルを見て叫ぶ。
動揺を隠しきれない俺。やっとの思いで共に歩む決意ができた所なのに・・・
「おいおい、履いたところ見てもいないのに憶測で小さいなんて
言わないでくれよな。」(何故か標準語)
「俺って結構足小さいんだぜ。リーガルの靴も24.5だし。」
(そんなことまで聞いていないのにやたら口数が多いですな)
そしておもむろに履いて見せる。
「足はみ出てるやん。」
O智さん、A部さん差し入れありがとう。
「愛情一本」
やけに心にしみます・・・・・・・・