先週の四国新聞だったように思うんだけど
「現代社会で生かす美術」
という記事を読んで感銘を受けた。
画や彫刻を作り表現することに重心が置かれていて、
それらを鑑賞することが、なおざりにされてきたとの
指摘を筆者はしているんだけど、どういうことかと言うと
まあ読んでください・・・・(面倒臭)
最後に
鑑賞は自分が見て感じたことと客観的に見えることの区別、
そして両者の比較により自分の見方の偏りに気付くことができ
異なる解釈ができるようになる。こういった積み重ねが
複雑な社会(多様性に満ちた集団)を生き抜く武器になる。
と書かれており、
ものの見方の更新(いい表現ですな)は、世界を見るレンズを
増やすことでもあります。それは他者への共感につながり、
世界との関係性を変えます。
と締めています。
一事が万事、自分が描いた講釈に酔い垂れるのも結構だけど、
いろいろな人の話を聞いて、異なる解釈を会得して、他者へ
共感できるよう、常にものの見方の更新を行い続けたいもので
あると言うことを、美術鑑賞を題材に大切な考えの根源として
説いてくれた神野真吾・千葉大准教授に脱帽ですな。