今日の四国新聞に
「空き地取引、市町村仲介」
という見出しの記事が掲載されていた。
「地方の空き物件は増加する一方、地価が安いため
不動産業者が買い手を見つけるのに消極的だったり
(中略)することから放置されているケースが多い」
と国交省が考えているからのようである。
私ども不動産仲介業者から見ると地価が高かろうが安かろうが
調査・確認・交渉・調整する作業は基本同じである。
100万円の土地でも1000万円の土地でも作業は基本同じなのに
仲介手数料は上限が前者5万円に対し後者は36万円となる。
50万円の土地なら2.5万円、対して3000万円の土地なら96万円である。
厳密に言うなら地価が安いからでなく基本同じ作業をしなければ
ならないのに仲介手数料に差がありすぎることであるからではないか。
少し話したいことから逸れてしまったけど国交省は地価が安いから
不動産業者が買い手を見つけるのに消極的だからということで
市町村が不動産仲介する制度を新設する方針らしいが
滞りなくできると考えているのだろうか。
先に話したように地価が安いからそれに比例して
仲介業務も簡素化できるというものではない。
「買い手を見つけるのに」
と表現していることからも国交省の考えていることを窺い
知ることができるが見つけるだけだったら割と簡単なのである。
先々まで問題がないように、また未然に防ぐように
調査・説明・作業することが大切であり大変なのである。
勿論超高学歴のエリートの方々が考えだす法案だから
そういうことは百も承知で私ごときが詮索することでは
ないんだろうけど違和感がぬぐい切れなかったので書いてみた。
願わくば国交省の取り組みがうまく行き空地空家の有効活用・
流通促進に寄与することができればと考えている。