野球でダイビングキャッチをする。
要救助者の為火の海に飛び込む。
潰れかけた会社を立て直す。
どれもすごいことで並みの人間にはなかなかできません。
しかし本当にすごいのは、
打球を予測して守備位置をとりランニングキャッチをする。
火事をおこさなくする。
景気の波に関わらず業績を安定させる。
そしてこれを実践している人は確かにいるのだが
見つけるのはなかなか難しい。
なぜなら、
打球を予測して守備位置を数m移動したおかげでダイビングキャッチが
ランニングキャッチになったところで一部のプロを除く観戦者のほとんどは
スルーするからである。予測をせず、もしくは予測の精度が低い為
ダイビングキャッチせざるを得ないプレイのほうが注目される。
火事を起こさなくする素晴らしい監視システムを作ったものの、そのおかげで
未然に防げた火事はなかなか分からず、この時勢に経費を増やすとはと
逆に無能扱いされかねない。
業績を安定させる為にリスクを調整していると無能扱いされ、
今会社が存続しているのはそのおかげであることを気付かない。
という具合だからである。
本当にすごいのはアクシデントにうまく対応するのではなく
アクシデントをおこさないようにすることである。
ただ、これは当然物事が「起こらない」のであるから非常に分かりにくい。
正当な評価もされずお金も名誉も手に入らない。
そりゃあなかなかいないですな。
少ない上見つけにくい人ではあるが、同業者も含め、そういう人に
出会えるとまだまだ世の中捨てたものではないと思えますな。
こんぴらさんです。
いつも階段をのぼりながら見る風景ですが建物の上から俯瞰すると
こんな感じです。これはこれで趣がありますな。