昨シーズン最多安打記録を更新した
西武ライオンズの秋山翔吾選手がインタビューで
来年目標の数字は?と聞かれて
「1」
とボードに書いていた。
大体野球選手(野手)であれば3割5分(打率)とか
100打点とか40本(本塁打)とかトリプル3とか
書くところであるが
目の前の1打席1球、その先の1位(優勝)という
意味合いであることを話していたと思う。
この選手、大記録を達成しているんだけど兎に角地味で
真面目で華やかさと言うところからは離れているんだけど
この答えのとおり考えていることが非常に理にかなっていて
かと言って偉そうでもなく自分の弱点も理論的に話し
向き合い乗り超えて行っているようだ。練習の取り組み方も
ストイックそのもので大変好きなスポーツ選手である。
野球選手としたら目標は優勝でありその最大の手段は
自分自身がすごい成績を上げることである。
その凄い成績はつまるところ1打席1球の積み重ねでしかなく
3割5分とか100打点とかはその積み重ねの結果なのである。
1打席1球が全て成功すれば前代未聞の記録になるだろうし
逆に言ったらそこを目指すところから始まるのではないだろうか。
その気持ちで進んでいくと失敗をも成功への糧へとしなければ
1打席1球が無駄になってしまうのがもったいない。
そしてその糧は物の見え方をより鮮明にしてくれることであろう。
真剣に1打席1球を突き詰めて進んでいけば進んでいく毎に
今まで見えなかった色々なものが見えてきて新たな視界に対して
考えを深めていくことができ、始める前に考えた結果論的な数字
所謂3割5分やは100打点という凄い数字すら陳腐な表現に
感じてしまうのではと書くのは行き過ぎだろうか。
ともあれ一時は万事、日々の生き方においても同じようなことが
言えるのではと考えさせられてしまう秋山選手の「1」であった。
外観も地味です。