息子が大学卒業を前に来月いっぱいで
大阪のアパートを引き払って帰ってくる。
なんでだろう、大阪のアパートを引き払うことが寂しい。
息子が大阪のアパートに引っ越した時と同じように。
あのアパートを家族みんなで見つけて申し込んでもうすぐ4年。
安アパートを借りるつもりが、親にお金出してもらうからどんな
アパートでも受け入れなければと言う悲壮な表情の息子を見て
つい予算オーバーなアパートを行ったその日に借りてもうすぐ4年。
その半月後に荷物を車に積んで2回目に訪れる街でいろいろな手続きや
買い物をして一息ついた時にはすっかり日も暮れてアパート近くの
ココイチで3人でカレー食って2人で帰った寂寥感からもうすぐ4年。
それから今まで僕は息子が暮らすその街に1回は1人で、もう一回は
家族3人で、合計2回しか行っていないけどほとんど知らないその街の
ことが息子に負けないぐらい好きになっていたんだろう。
そんな街に僕らの居場所がなくなることがきっと寂しいんだろう。
街は変わらずあるのにね。