ボストン・レッドソックスの上原投手が
インタビューを受けていつも言っている
「勝てば良いんです。」
「アウトをとれれば良いんです。」
って言葉、かっこいいですな。
凄い球で空振り取ったり三振取ったりすることは
それがその場における勝つため、アウトを取るための
最良の手段である場合はためらわずそうするけれど
基本的には空振りや三振を取ることに、またその為の
誰も打てないような球を投げること(所謂万人受けし、
一瞬の満足感を得ること)には全く固執していないようである。
3点差で勝っていれば最悪2失点まではオッケーなピッチング
(そして次回の1点差の時に使える布石を打つようなピッチング)を、
1点差で勝っていれば1点も取られないピッチング(だけど最悪ヒットは
オッケーなピッチング)を、考えているのだろう。
他のスポーツにしても一つのスーパープレイは勝利への要因の
一つであるだけで一番大切なのは見栄えより確実に勝つことであり、
それには地味でも確実に点数を積み重ねることなのではないだろうか。
日々にしても物欲を満たすことは幸せへの要因の一つであるだけで
一番大切なのは見栄えよりも幸せであることであり、それには地味
でも大切な人と自身の心身の健康を保つことなのではないだろうか。
というようなことを上原投手はいつも再認識させてくれるのである。