配布物の中に大手住宅メーカ-系の不動産仲介会社の広告があった。
住み替え時に現住宅を売却する際の査定について記述があった。
地元の不動産業者
「築18年なので土地のみの評価です。」(キッパリ)
依頼者
「大手住宅メーカーで建ててしかも非常に大切に使っているのに・・・」
メーカー系不動産会社
「しっかりした構造躯体で状態も良いので建物土地+500万円の評価です。」
「てっきり土地代のみかと思っていたのに・・・ありがとうございます。」
うーむ・・・・・
いいのだろうかこんな広告で・・・・
まず築18年で現地も見ずに(その広告では不動産屋さんでの話であった)
きっぱりと土地のみとは言い切りません。
そして一番「?」なのは不動産の価格っていうのは最終的に売主と買主の合意により
決定するのであって合意へのツールとして土地査定、建物査定が行われるのです。
当然査定については売り主側、買主側両方の意向が反映されてなくてはいけません。
その項目は多岐にわたるのですが上の例では「土地のみの価格です」は完全に
買主側の意向、「+500万円の評価です。」は完全に売り主側の意向です。
売主が相談しているという話なので売り主側の意向が100%反映されている
メーカー系不動産会社へ売却の依頼をすることになります。
しかし買主側もインターネットをはじめとするいろんな情報ツールを駆使し非常に
勉強を積み重ねています。
ここで売主が盲目的に
「高く売ってくれるから」
と大手メーカー系不動産会社の話に従ったらどうなるでしょうか?
一番高く査定してくれたから高く売れるのではないのです。
売主買主が合意できる内容とタイミングを生むことでのみ売れるのです。
結果なかなか売れず土地価格は下がる一方、
「あー、2年前に土地価格ででも売ってたら良かったなぁー」
ということになりかねないのです。
売却をお考えの皆さん、業者選びは売主にとって良いことばかり言う業者より
きちんと客観的に売主と買主の両方の立場からアドバイスができているかどうかを
確認してみてください。結局それが売主にとっても、そして買主にとっても一番良い
業者となるからです。