先日久しぶりに長年(20年ぐらい)付き合っている連中と飲んだ。
さすがに話題も若いころと違い体に関することが多くなる。
今回集まった5人のうちK田とたけC(そのままですな・・・)と米B(どんな名字だ?)は
すでにたばこをやめている。この場に限らずたばこを辞めた人は私の周りに
たくさんいる。最近はどこに行ってもこんな感じの割合である。
私の他に唯一たばこをやめていないT村は私の右隣で顔の前で堂々と煙を燻らせている。
T村のとぼけた表情を見ていたらふと、猛烈に禁煙宣言をしたくなってきた。
「今からタバコやめたぞ。」
と思いつくまま宣言する俺。にやにやするK田たけC米B。
相変わらずとぼけた顔のT村。
そして
「じゃー俺も。」
とT村。俺がすぐ挫折することを見越して乗ってきやがったこの野郎!
畜生!T村だけには負けんぞ!って二人だけなんですがね・・・・
もはや禁煙ではなくどっちが先にたばこを吸うかの勝負になっている。
10分後・・・・
うーむ、手持無沙汰である。とりあえず食いもんを食う。
ちらっとT村を観察する。同じように食っている・・・・・
20分後・・・・・
もう腹はいっぱいである。
この満腹感が余計にたばこを欲させる。
「はよ吸えよT村。」
「そっちこそ吸うたらええやん」とT村。
泥仕合である。しかももう決着がつきそうである・・・・
絶対負けん!
30分後・・・・・
鼻から煙出てるやん、俺!
話に夢中になって無意識にたばこに火をつけていたのである・・・・
まままずい・・・・
恐る恐る右隣に目をやる。
一部始終を確認し終えたT村は、おもむろにたばことライターに手をやり
堂々と満面の笑みを浮かべめちゃめちゃおいしそうにたばこを
やっぱりとぼけた表情をしながら吸うのであった。