朝起きるや否や鏡へと走る。
まだ瞼は重い。痛みはないが大勢の前に出るには見苦しかったら眼帯したほうがましか??
「南無三!」
めちゃめちゃ中途半端やんけ・・・・・
顔を見たら腫れていることはわかるが眼帯をするほどでもない。
もともと目は腫れぼったいのでもしかしたらはじめて見る人なら正常なほうの左瞼との差は
許容誤差だと感じるかもしれない・・・・
右目の上に赤いくま(くまは目の下に出来るものですがね)が出来ているがパンダ状には
なっていない。(別に洒落で言ってるのではない)
円じゃなく三日月ですんでいるのだ。
無理やり目をあけてみる。
がんばったら普通の顔に見えないこともない。
なんとかなりそうやんか!
さすが俺!(意味不明)
とは言うもののいくらプラス思考な私でも一抹の不安は拭えない・・・・
なんて考えている間にフェア開場に着く。
協会の事務の女性の方に
「おはようございまーす!」
と元気よく挨拶される。俺も負けずに
「おはようございまーす!」
と心持ち右方向へ顔を向けながら応えた・・・・
おいおい、余計に怪しくないか俺・・・・・
さっきなんとかなりそうやんかって言った自分への言葉は偽りだったのか!
自分に嘘をつくな俺!(って話脱線してますな・・・・)
彼女は俺の不自然な顔の向きに違和感を覚えただろうか・・・・
彼女は俺の中途半端に腫れ上がっている右目に気づいただろうか・・・・
彼女の顔を左目でさりげなく注視する。表情からは何も読み取れない。
うまく誤魔化せているのか・・・・
それとも俺の右目を哀れんでわざと無表情を装っているのか・・・・
もし無表情を装っているのならたいしたたまである。(失礼すぎですな俺・・・)
おっとまたもや協会のK西氏、俯き気味である私の死角となっている右上方より現れ
「松本さん、今日半日よろしくです!」
と元気よく挨拶される。俺も負けずに
「こちらこそー!」
と更に右方向へ顔を向けながら応えた・・・・
おいおい、入り口でほぼ回れ右か俺・・・・・
フェア開場入り口で既に強制送還されかねないこのピンチ・・・
果たして今日を乗り切れるのか俺!
決して一人相撲とか言わないでください・・・・・・・・(泣)