すごい本に出くわしました・・・・
「まぐれ」 ナシーム・ニコラス・タレブ著 望月 衛訳
うーむ・・・どこからどうコメントしたらよいのか見等がつきませんな・・・
私の稚拙な知識ではコメントすることが躊躇されます・・・
他のコメントを引用しながらいきましょう・・・
年率数十パーセント以上の収益率を上げるファンドも存在すると聞くが、やはり「カリスマ」トレーダーの
実力によるものであろうか?
著者は、それはただの「まぐれ」だという。そういう天才投資家をつくるのは簡単だ。
架空のファンドマネジャー1万人をコンピュータの中につくり、最初の年に半分が1万ドルもうけ、
半分が1万ドル損をして退出する・・・というシミュレーションを繰り返すと、5年目には313人が
5年連続で合計5万ドルもうける。
しかしメディアは彼らを賞賛し、その投資術を書いた本がベストセラーになるかもしれない。
こういう錯覚を「生存バイアス(偏り)」とよぶ。負けた人々が目に入らないため、まぐれ当たりの成功者の
結果論がもてはやされるのだ。
少なくとも負けた人々の中に5年間生き残っている人間より能力的(何を持って能力的と
いうかはおいといて)に優れている人が入っている可能性を否定することは全く出来ない。
偶然だから結果が偏ることがあるのである。結果が偏らない偶然ってのは均等に結果が出ると
言うことでありそれは偶然ではない。
サンプルをどこからどこまで、いつからいつまで選ぶかにより当然シュミレーションの結果は変わってくる。
それは過去100年ぐらいの経済経過サンプルをインプットしたから将来の動向が確実にわかると
言うものでもない・・・・そりゃその100年の間がたまたま偏っていた時期なのかもしれないし・・・
うーむ・・・・やっぱりうまくコメントできません。
この本のすごい部分のさわりも話せていない感じですな・・・
この本は私の漠然としていた疑問、今ひとつ自信がもてなかった思考パターンに対して
極めて論理的に、そして自信たっぷりに答えてくれました。
めちゃめちゃお勧めの1冊であることは間違いありません!
まだ4分の1ぐらい未読であることはナイショにしといてください・・・・