記念パーティーに声をかけていただき出席した後、
更に数時間を費やし帰路に就いたのは深夜。
心地よい酔いも手伝い家までの数キロを歩いた。
この時期のこの時間は気温のさじ加減が絶妙だ。
汗ばまないようににわざとゆっくり青白い光の中を歩く。
煌々と私を照らす満月は結構濃い影を作っている。
「こんなに月って明るかったっけ?」
自らは光を創造せず太陽からの光を反射させることによって存在感を・・・・
月に「存在感」ってのも違和感を覚えるのは私だけだろうか・・・・
夜に彩りを与える・・・・月に「彩り」ってのもおかしいか・・・
闇への緊張を和らげてくれる・・・・ってところが一番近い表現かもしれない。
自ら人間には作れない光と熱のエネルギーを創造し人間に与え続ける太陽。
自らはそこに「在る」だけで周りの位置によって量を変えながら太陽を与える月。
太陽がなけりゃ始まらないことがわかっていても陽陰を説く対極にそして対等に月を
位置づけていることに人間の粋さ、ずるさ、賢さ、浅はかさ、奥深さを感じるのは
多分自分自身がこの位置を立証したいからだけなんだろうな・・・・・