俺の馬鹿!」ってよく言ってしまいます・・・
野球でなんでもないゴロを捕り損ねた時、忘れ物を取りに帰って出る時に忘れ物を
持っていくのをまた忘れた時、そして仕事の中もやっぱりあります・・・・・
先日、うちで預かっている物件を検討していただいているお客さんのところへ
詳しい説明をしにいったときのことです。
中古住宅なのですが屋内や敷地内に荷物がたくさん残っており壁や台所の汚れも
ありました(中古住宅ですから当然大なり小なりの破損汚損はあるんですがね)。
売主側の希望が現状渡しでということでありその代わりその分値下げに応じますとの
ことでした。まあ総額はどっちにしても同じになるので問題ないなという感じだったんですが・・・
客「どうしてうちが荷物の撤去費用を出さなくちゃならないんだ!」
私「だからその分値引きで対応してますし作業の依頼もこちらで段取りするので同じですよ(^-^;」
しかも普通中古住宅なので壁や畳、設備の経年変化については現状なのですが(だから当然
中古は新築より安い)これも撤去費用等に上乗せして値引きの交渉額に加算しました。
こうした方が買主に喜ばれると思ったし売主側も何とか許容範囲内の値引きであろうと思われ
それなら当然早期売却がベターであるからです。
しかし良かれと思ってしたことがうまく伝わらずお客さんに不信感を抱かせてしまったようです。
何とかわかるようにと言葉を選びながら話したのですが
「馬鹿にしてるのか?」
と言われてしまいました・・・・これにはかなり落ち込みました(泣)
帰りながら考えました。
当たり前のことですが人生で多分最も高い買い物である不動産。
購入を決定付ける一番の要因は「納得する」ことなんですよね。
価格が安い等購入条件がよいことはこれが一番じゃなくて「納得する」為の条件の一つである
だけなんですよね(最も大きい条件であるとは思いますが)。
常々頭において気をつけているつもりなんですがいつもこの仕事ばかりしていると
この状況にはこれが一番双方(売主買主)の為になると自分で考え完結してしまうことがあります。
そりゃあこの仕事ばっかりしてると効率的にうまいやり方がわかってくることは当たり前です。
しかしお客さんはほとんどの人がはじめてのことでしかも日常あんまり聞かないような内容なんです。
どこに納得するポイントがあるのかそのポイントをわかってもらうにはどこから説明したらいいのか、
そして遠回りをして結局最初言いたかったところに戻ることもお客さんが納得できる為に重要な
ことであるということを再認識(再々々々々ぐらいですな・・・)しました。
お客さんには
「誤解を招くような説明をして申し訳ありませんでした。もし条件によれば前向きに考えられると
言うことになりましたら希望の条件を言ってください。わからない点があったらいつでも聞いてください。」
とだけ最後に話して帰ってきました。
一度不信感を持たれた相手にこちらからいくら丁寧に話しても悪循環に陥ることがほとんどです。
帰り際に言った問いかけにお客さんの方からアクションをおこしていただくことを願うばかりです。
そしてその時には「納得」をいただけることにいっそう全力を注げたらいいなと思います。
まだまだ未熟で前途多難ですがこうやって気付かせてくれる周りの皆様の力を借りつつ
これからも精進していく所存ですので今後ともどうかよろしくお願いします。
なんかあらたまってしまって年末の挨拶みたいですな・・・(照れ隠し笑)