今日の四国新聞1面及び3面に
「土地2割所有者不明」
という見出しを見つけた。
面積では九州を上回るらしい。
地価下落により資産価値も下がり、
登録免許税や固定資産税等の税負担をしてまで
相続登記手続きをすることに消極的なのだろう。
当然人口減少や少子高齢化により今後も
所有者のわからない土地は増えるとの見解も出していた。
被災地を中心とした場所、団塊の世代がなくなるタイミングで
増えるだけでなく増える速度が上がることも考えられる。
また新聞に書いてはいないけど登記上所有者が分かる場合でも
本人が意思表示できない状態であったり複数の共有で全員の
同意が取れない状態であったり実質所有者不明の土地と似たような
土地も少なくなく実勢はもっと深刻ではないんだろうか。
わが香川県なんて全く他人事でなく結構すぐそこまでこの脅威は
迫ってきているというか来ていることを日々の業務で肌で感じている。
何で脅威なのかというと、所有者不明で税収が上がらないのもだけど
それ以前に誰もさわることのできない土地が増えると単純に
日本のほとんどが放棄地になるのである。売ることも貸すことも
建てることも住むことも耕作することもできないね。
そして人口減少、少子高齢化は社会保険をはじめいろいろな分野に
弊害をもたらしているが不動産もその真っただ中にいるのである。
国や地方自治体は躍起になって対策を考案しているけど
ペースがこれ以上早くならないようにするのが精いっぱいであり
どうがんばってもこの先数十年は東京を除いて確実に
人口減少及び少子高齢化は進んでいくのである。
それぞれの立場、それぞれの仕事の中でそれを考え
自分自身が対策を考えていかなきゃならんですな。