不動産仲介業に20年従事している。
いくら前向きに考えても天職とは思えないが、
ある意味自分が商品である「仲介」(土地建物代金とは別に生じるものですから)
という仕事は法的、感情的に双方の利益になるようにまとめ、またそれを理解して
もらえるように説明することであり
数少ない私の長所を生かせるような気のする適職とは思えることがある。
もちろん「適していると思える職業」であるだけで
「楽しいと思える職業」ではない。
どれだけやっても同じ仕事はなく、わかってくれば来るほど理想のハードルは上がり
日々産みの苦しみを味わっている。まあ仕事に限ったことではないですけどね・・・・
しかし、喜びに打ち震える瞬間が稀にある。
それは、
このドライで複雑な社会の中、
無防備とも思えるほど私を頼ってくれるお客さんに出会ったときである。
その瞬間、
「士は己を知る者の為に死す」
という言葉を思い出す。
そしてその私への無防備な信頼が正解だったことを証明する為に私は
喜んで東奔西走するのであった。
宿泊先の部屋についていたシャワールームです。
こんな写真撮ってどうするんだ??(酔)