少子化とITやAIの台頭によって
社会構造は劇的に変化を伴い始め
当たり前だったことは当たり前でなくなり始め
継ぎはいだ法律では整合が保てなくなり始めている。
というか、もうなっている。
たとえば今日の四国新聞の1、2面に掲載されている
「地銀やバス統合柔軟に」
という記事だが、これまでの常識であれば(同一業種)
地場大手の統合は独占を招き消費者が不利益を被ることとなり
独占禁止法により厳しくチェックしていたのであるが
少子化による人口減少により地方では同一業種において
大手であろうとも複数の業者が存在することが難しい
市場規模に陥っている。特に未だ出口の見えない金融緩和に
より利ざやを生むことが難しくなっている地銀、そして
コンパクトシティー構想により生活必要施設を凝縮した結果
その圏外に張り巡らされた採算の取れない交通網の維持を
強いられているバス事業者。
独禁法により合理的・効率的な統合が阻まれていることが
否めない反面、IT・AIを駆使した、バス会社で言うなら
自動運転によるバス運行、地銀で言うなら店舗無人化・
キャッシュレス化という統合以外の解決策も模索できる
状況になり始め、もちろん独占という元々の危惧も残る為
独禁法をどこまで見直すかも問題となってくる。
1年365日発行する新聞の1日分の更に1、2面の一部を
覗くだけでもいろんな行き詰まりが垣間見えてくる。
社会が根底から変わろうとしている難しい時代の
真っ只中に生きているということを実感することの
多い今日この頃である。