知人の紹介で住宅の売却希望者に会いに行ったら
同業者とお話し中、私で3社目でした。
そしていくらで買い取ってくれるかとの質問をいただきました。
最近よくある質問なのでここで取り上げようと思います。
事前のヒアリングでは特にお金には困っていないが
住む予定もないので売りたい。早く売りたいけど愛着ある家で
安く売るのも嫌だ。概ね半年ぐらいでは目鼻を付けたい。
という内容でした。
10日以内にどうしても現金がいる、安くても背に腹は代えられないと
いう状況であれば当然数社にあたって一番高いところで買ってもらうという
選択肢しかないと思いますが、そんな状況でない限りは業者に買取して
もらうよりも直接購入して住まれるお客さんを探すほうが高く売れます。
なぜなら、
買い取り業者は自らの利益のために買い取るのです。当然買い取ったら
自社でリフォーム・リノベーションを施し再販するケースがほとんどです。
例えば私が1000万円なら概ね半年以内に近い価格で
売れるのではと査定した物件を私は1000万円で買いません。
だって購入に関する諸費用、登記費用だとかローン関係の費用、
購入したら売るまでの広告費用、ローン金利、そして自らの利益、
また半年以内に売れなかった時のリスクを買取価格から
差し引かなければ損をしてしまいます。
利益については自社で仲介したとき売主買主両方から手数料を
もらうと72万円の仲介手数料をいただけるので保有リスク等を
考えると大幅にそれより利益が大きくなければ意味はありません。
だから具体的に1000万円で売れる見込みのものが買取になったら
いくらになるのかは書きませんが想像に難くありませんよね。
それだったら950万円で売却すれば売主も買主も
仲介業者も喜べる商いになるのではないでしょうか。
買取をお願いするのはいつでもできるので最後の手段で
よいのではないかと私は考えています。そして買取価格よりは
高く売る自信がそこそこあります。とお客さんに説明しています。
あくまでも私の考え方でありすべてが正しいとも思いませんし
例えた数字等が的確でないかもしれませんし、決して買い取り業者を
否定するものではないことをどうかお含みください。
仲介における査定額、それにより業者を比較したいのであれば
見るところはそれではないこと、一般媒介に関する私の考え方についても
お話ししたかったのですが仕事もしなしゃいけないのでまたの機会で。
気が向けばつづく。