情報化社会と言われて久しい。
そしてそれはインターネットが普及することにより加速度が増した。
私の扱っているもので例えると
中古住宅、2000万円以内、築10年以内、高松市南部、とパソコンに
入力すれば物件が一覧でリストUPされ、そのどれかをクリックすると
間取りや写真がパソコン上に鮮明に映し出される。
「2000万円のものをみかんを買うように簡単には買えないよ。」
もっともであるが、そう言いながらもしかしたらみかんの情報より簡単に
2000万円の中古住宅情報を手に入れては捨てているのである。
その結果、
情報を咀嚼する能力が衰えていくのである。
大人になって離乳食を食っているようなものである。
食材をつぶされて調味料で巧みにごまかされたら何食ってるのかわからない。
小骨のある魚。
なかなか噛みきれないホルモン。
火傷しそうな煮込みうどん。
全部捨ててるんだろうな・・・・・
そして食べやすそうに作られたものを食べ続けるんだろうな。
何が入っているかなんて全く考えないで・・・・・・
昨日は「清船」さんで場所を借り、会議をさせていただいた後、
忘年会をしました。
料理の良い加減をたっぷり堪能させていただきました。
情報や物を与える側としては、素材を生かすための手助けを
常に心がけ、この手助けの質と加減を常に追求していくことが
仕事なんだなと再認識させていただいた料理でした。