今日は所属する野球チームの一つである「FF(チーム名)」の早朝野球開幕戦である。
バッティングの調子を落とし3試合連続3タコ(計9打数ノーヒット)である私の正念場でもある。調子を落とすというよりただのヘタレですな・・・
早起きは大の苦手ですが野球の魅力には勝てません。
で、プレイボール。
2番セカンドである。楽なポジションをいただきバッティングに集中できる環境も整う。
今日打たずしていつ打つのだ!
しかし例年対戦している相手チームのピッチャーは苦手とする超遅球ボーラーである。
私を含めほとんどのものが彼の術中にはまっている・・・・ネガティブな予感・・・
特に私の後に控えるクリーンナップを担うN重などは去年から残像が夢に出てうなされている(実話)。
1順目、注文通り料理され3者凡退。当然私とN重も注文と寸分違(たが)わない・・・
裏の攻撃なのだがその前の守備で私の出したエラーのランナーで先取点を、そして
N重の暴投で2点目を献上している直後にもかかわらずである。
しっかりしろ!俺とN重!
2順目、その回先頭打者のN尾がクリーンヒットを放つ。ノーアウト1塁でバッター俺。
セカンドゴロ。
ランナーコーチの「ナイス進塁打!」の慰めが心に刺さる・・・・
3番N重、
2打席連続三振。
もはや残像の残像を見ているようである。本人の魂の行方も定かではない・・・ナンノコッチャ
3打席目、3タコは何としても阻止しなければならない。いや、それ以前にノーアウトランナー
1、2塁のチャンスである。2番の役目はとにかく出塁しクリーンナップにつなぐことが要求される。
ピッチャーフライ。
進塁打にすらならない穴があったら入りたいとはこういうことである。しっかり打線の穴ですがね・・・・・(泣)
3番N重。
凡打。早々と4試合連続3タコを達成した自分自身への激しい怒りの為どんな凡打か覚えていない。
ただN重も3タコを達成したことだけは確実である。
回は進み最終回、3タコ組合員である(どんな組合だ・・・)2番3番のせいで4点のビハインドである。
2アウト1塁、バッター俺。N重が
「なんとか俺までまわしてくれー4タコすんなよー」
「あー、終わりかぁー」
と自分の3タコを棚に上げて味方を野次る。俺も次打者であるN重に
「打つけんちゃんと準備しとかな4タコなるぞー」
と返す。見苦しい3タコ組合員同士による泥の掛け合いである。
果たして・・・・
セカンドフライ・・・
4タコ達成確定である。試合も終了である・・・・
ポロリ。
セカンドが落球したのである。落球したところで俺の4タコは消えないがチームは
首の皮一枚で繋がった。複雑な気持ちである。
そしてバッターN重。
「ちゃんとまわしたぞー」
「4タコすんなよー」
と味方をやじる俺。っちゅうか俺はすでに4タコでしかもまわしたのではなく神様が悪ふざけで
4タコ組合を作ろうとしているしか考えられない落球のおかげで1塁にいるだけである。
お互いに自分のことを完全に棚に上げている。
どうなるN重!
ここは彼の名誉の為に触れないでおこう。ってそんな書き方したら凡打丸わかりですな・・・
試合終了後グランド整備をしながら
「あのセカンドフライをセカンドが落球せんかったら3タコですんでたのに!」
と放つN重。
「まわってもまわらんでも文句ゆーとるわ」
と楽しそうに話すT橋。
聞きながらクリーンヒットを放っているT橋の爽やかな笑顔に嫉妬するM本・・・・
あ、俺か。
写真を試合中に取る予定だったんですが段々それどころじゃなくなってきて忘れたので
哀愁漂う背中をピックUPしました・・・・(泣)