先日の夜遅く火事があり、下っ端消防団員の私は無線を聞くや否やすっ飛んでいきました。
現場へ着くと結構大きい火事です。
すでに駆けつけている先輩達に目で挨拶をし、
消火栓から繋いだホースを更に繋ぐためにホースを担いで走り、
繋いだら先端に行って放水を始めました。
が先輩達のてきぱきした動作に比べ
なんとも心もとない私はどうもいけてない
ような気がしてなりません(まぁいつもなんですが・・・)。
「出火原因は何ですか?」「消防の方は何人ぐらい来ているのですか?」と
矢継ぎ早に質問してくるテレビ局の方と思われる女性に心の中で
「俺に聞いたってわかるか!」と応えつつ放水を続けているとようやく火が静まってきました。
一息ついているとすでに先輩達はまだ燃えている屋内に入り
消火活動を行っていました(さすがですな)。
先輩にばかりしんどい思いをさせてなるものかと思い、
勇んで入っていき消火活動をしていると煙に巻かれ数センチ先の先輩がわからなくなりました。
しかも360℃煙で視界が0になり思わずホースを投げ出し走り出してしまいまし
た(やっぱりいけてないですな)。
ニュース等でよく「煙が原因で死亡」とかいわれているのを聞いて
「息を止めて走ればええやんか」とか「そんなんですぐ死ぬんだろうか」とか
思ってましたが100%私が間違っていました。すぐ死ねそうです。
身をもって勉強しました。皆さんもくれぐれも「煙ごとき」と馬鹿にしないで下さいね(経験者談)。
1時間近くの消火活動の末、ようやくほぼ鎮火となりました。めちゃめちゃ疲れました。皆さん、
自分自身の為はもちろん、私ら消防団員の為にも、
闘志は燃やしても家は燃やさないでくださいね。(苦笑)